【株式投資】初心者だった私の失敗経験談2 株価は株式市場全体の動きとともに動く~市場の動向と日経平均
20数年前に株式投資を始めた私(かあねこ)が、初心者の頃やらかしたアホすぎる間違いを告白するシリーズその2です。
<目次>
- 株価は市場全体の動きとともに動くということを知らなかった
- 日経平均株価が上がっている時期なら、大体どの株を買っても上がる
- 株式投資をいつ始めたかで成否が決まってしまう
- 株式市場全体の動きを意識しながら投資をし続ける
株価は市場全体の動きとともに動くということを知らなかった
マジか……。これホント、冗談でしょ? という感じなんですが、本当に知りませんでした!
日本株についてお話しすると、「日経平均株価」というニュースなどでお馴染みの株価指数があります。これは日本を代表する225社の株価をもとに算出された、東京証券取引所(日本株)の相場全体の動向を示す指数です。
日本株の各個別銘柄の株価は、この日経平均株価の影響を受けるらしいです。
曖昧な書き方ですね。個別に見ていけば、日経平均と「連動性」が高い銘柄もあれば、低い銘柄もあり、全く関係ない動きをする銘柄もあります。
しかしそれでも、日経平均が大幅に値上がりした日には、多くの銘柄が値上がりします。大幅に値下がりした日には、多くの銘柄が値下がりします。
株価から指数を計算するので、実際には因果関係が逆です(個別の株価→日経平均株価)。しかし、いち個人投資家の視点からはそのように(日経平均株価→個別の株価)見えます。それに個別の株はETFや投資信託に組み込まれているので、日本株の市場の全体的な値動き(日経平均等の指数の値動き)が、個別の株の値動きに影響を及ぼすと言っても、あながち間違いではないと考えます。
日本株全体が好調(日本の株式市場にお金が集まって来ている)な時期なら、個別の株も値上がりしやすく、逆に不調(日本の株式市場からお金が出ている)の時期なら、個別の株も値下がりしやすいのです。
つまりは、個別の株の値動きは、その会社の事情(業績など)と、日本株全体(日経平均など)の値動きの両方の影響を受けるのです(受けない銘柄もあります)。
そして、日本株全体(日経平均など)がめちゃくちゃ上がっている時期なら、多くの会社の株価は上がるのです。
日経平均株価が上がっている時期なら、大体どの株を買っても上がる
かあねこが株式投資を始めて、最初の数年はほとんど儲けることができませんでした。完全独学で右も左も分からず、本を読み、日経会社情報を買い、経済新聞に目を通して、試行錯誤しながら儲かる方法を模索していた時期です。投資成績はというと、配当を入れてやっとプラスマイナスゼロというところでした。ただ余剰資金を全力で投資に回していたので、投資資金は徐々に増えていきました。
数年後、私は株式投資で利益が出るようになりました。買った株のほとんどが値上がりし、面白いように儲かります。何カ月も今までにないような利益が出て、嬉しくなった私は計算しました。この調子で儲けていけば、私の資産は一年後には○○円に、二年後には○○円になる! ……捕らぬ狸の皮算用というやつです。
儲かり始めたころ、私は「投資が上手くなった」のだと思いました。それも、「こんなに儲かるなんて、才能があるのかもしれない!」と思いました。赤面ものです。
日本の株式市場全体が、値上がりする時期が来ただけなんですね。極端に言えば、私がどの銘柄を選んで、いつ買って、いつ売ったかなんて関係ありません。私の持ち株だけでなく、大体どの株も値上がりしていたんです。
日経平均株価の長期チャートを見れば分かります。2002年2月から2008年2月に「いざなみ景気」と名付けられた好景気の期間があります。2003年の中頃から日経平均は急上昇します。そして2007年の中頃から急降下。2008年のリーマン・ショックを経て、2009年の初めには2003年と同レベルまで下落します。
参考資料:baseviews.com
株式投資をいつ始めたかで成否が決まってしまう
2006年頃の日本はちょっとした株式投資ブームが起きていました。私と同じように、株で儲けた人がたくさんいた時期だったんですね。
テレビで株式投資を取り上げることが多くなり、若くて美人の女性投資家が活躍していました。タレントが株を買って儲けを競い合うという、テレビ番組の企画さえありました。
大衆に流行る頃には8合目に来ている、というセオリー通りだったのです。
この10年間ほど株価は右肩上がりで、ネットではインデックス投信やら米株投資がブームになりました。けれど、意外とテレビでは株式投資を推奨する言説を見かけません。前回のブーム時の反省なのかと思ったりします(私が見ていないだけかもしれませんが)。
過去のチャートを見れば、いつ株式投資を始めれば良かったのかは一目瞭然です。日経平均が谷底の時に始めれば、ほとんどの人が儲けられます。しかし問題は、今が谷底なのかは後になってからでないと分からないということです。
株式市場全体の動きを意識しながら投資をし続ける
2003年から2007年の上昇相場で儲けた私ですが、その後の下落相場は散々でした。けれど、「株をやめる」などと考えたことはありません。
私はお金が大好きです。しかしその割には、損切りをしても、含み損が膨らんでも、さほど気になりませんでした。元々なくなっても構わない余剰資金なので、お気楽なものなのです。塩漬けになってしまった株を、売って現金化する必要もありません。「そのうちまた上がる日も来るだろう」と、呑気に投資を続けました。そして相変わらず、新たな余剰資金ができれば淡々と証券口座に入金していました。
日本の株式市場はその後、アベノミクスの上昇相場に突入しました。
気長に待つことができる。これが個人投資家の強みです。
今回のお話が少しでもお役に立てれば幸いですにゃー。
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